しあとらのブログ

アメリカ在住者が現地から発信

電車で寝るのはホントに日本人だけ??

こんにちは!いきなりですが皆さんは電車やバスなど、公共交通機関での移動の際に居眠りをしますか?私が高校生の頃は電車で1時間ほどかけて通学していて、最寄駅が出発駅だったこともあり、朝の座席の争奪戦を制しては居眠りを欠かさずしていました。私以外にも、朝の電車で寝ている人は多かったです。実はコレ、海外の方達からすればすごく不思議で驚くようです。今回は、"居眠り"の謎と不思議に迫っていきたいと思います!

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常磐線

 

 

我々はなぜ電車で寝るのか。

我々日本人は電車で堂々と眠る事ができます。隣の人にもたれかかっている人や、つり革に掴まってたったまま寝るツワモノまで。これは日本独自の光景であり、海外では滅多に見ることはできないでしょう。その背景には日本の治安の良さと日本人の気質、そして労働環境に秘密があるようです。

 

 

まずは治安の良さについて。

落としてしまった財布が交番に届けられていて助かった、なんて話を聞いても特に驚かないですよね。逆に自分が他人の財布を拾った時も最初に「交番に届けなきゃ」と常人なら思いますね。

これは実は海外では滅多に起こりません。落としたら最後、「戻ってくるかも」なんて考えるだけ無駄です。諦めるしかありません。実際、私はアメリカに住んでいますが友達がバスに財布をおいて来てしまい、急いで電話しましたがダメでした。そのような人は何人も知っています。

このように日本は世界的に見ても治安はかなり良く、スリの件数やその他軽犯罪の件数は圧倒的に少ないです。海外の電車で寝ようものなら起きた頃には身ぐるみ剥がされている事でしょう。

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次に日本人の気質や性格について。

日本の小学校や中学校では何回か林間学校などでの校外学習がありますね。そこではみんな同じ部屋で布団を敷いて寝ます。また、幼少期の頃は親と同じ寝室で川の字に寝る習慣が主流だと思います。

このように我々は人前で寝たりする経験が誰しも多少ありますが海外ではあまりありません。

海外ドラマや映画をよく見る人ならわかると思いますが、親が子供部屋のベッドに我が子を寝かしつけ、額にキスをして"Good night sweety"なんて光景、ありますよね。ヨーロッパやその他海外では睡眠は非常にプライベートなものとして考えられているので幼い頃から部屋で一人で寝るのが普通なのです。

このような睡眠に対する習慣や考え方に違いから、日本では居眠りが当たり前で、海外では珍しい、といった違いが生まれるのでしょう。

 

 

そして労働環境について。

日本の企業の労働時間は世界的に見ても長いです。OECD経済協力開発機構)によると、数年前のデータですが、日本の「男性一人あたりの、休日を含む労働時間」は数ある国の中でトップです。全体平均より2時間も長いです。先進国の中でも突出しています。残業や休日出勤があるとどうしても家でゆっくり睡眠時間を確保する事が難しくなります。そうなると通勤時間に睡眠を取りたくなりますね。

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ブラック企業

 

まとめ

ここまで色々と書いてきましたが、これらの理由が合わさった結果、居眠りという文化が形成されたのです。居眠りするのは自由ですが人の迷惑になるような寝方はやめましょう。そして貴重品にはくれぐれもご注意を。

最後までお読みいただきありがとうございます!